3Dプリンター活用技術検定試験

3D プリンター活用技術検定試験

3D プリンター活用技術検定試験およびガイドブック

Googleアラートに「3Dプリンター」というキーワードを登録しているため、「3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブック改定版を刊行」というタイトルの記事のリンクが送られてきました。
Googleアラートの使い方等につきましては、「Googleアラートとは、使い方」をご参照ください。
この記事を読んではじめて「3Dプリンター活用技術検定試験 」という検定試験があることを知り、興味が湧いてきたので早速テキストの改訂版を購入してみました!
日経BP社のサイトから購入しましたが、アマゾンでも販売されていました。価格は3,000円+税です。
3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブック改定版

3D プリンター活用技術検定試験とは

3Dプリンター活用技術検定試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が2017年から実施している試験です。

「3Dプリンター活用技術検定試験」は、3Dプリンターを利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識を評価・認定する国内唯一の検定試験制度です。3Dプリンターは、製造分野や建築・建設分野はもちろん、医療、食品など、さまざまな分野でその活用が進んでいます。しかし、3Dプリンターを使いこなすためには、造形方法や材料、後工程、CADデータの取り扱いなど、さまざまな基礎知識が求められます。本試験の合格者は、こうした最先端のものづくりの担い手として、その活躍が求められています。

3Dプリンター活用技術検定試験の概要は、以下の通りです(2020年7月3日現在)

検定試験名 3Dプリンター活用技術検定試験
実施組織 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)
受験資格 特に制限なし
受験料 8,000円+税
受験対象者 3DCADエンジニア、企業の3Dプリンター導入担当者、製造設計エンジニア、製造業へ就職を希望する学生、3Dプリンターに興味のある学生ならびに社会人
受験会場 北海道札幌市
宮城県仙台市
東京都23区
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
福岡県福岡市
※受験会場は、後日マイページ上に表示される受験票にて通知されます。
受験形態 筆記試験(60問)
試験時間  60分 10:30~11:30
試験方法・出題数 マークシート形式による真偽方式および多肢選択方式
出題比率
真偽方式:12問 多肢選択(4肢択一):12問 多肢選択(12肢択一):36問
試験内容(分野) ※ 3Dプリンター活用技術検定試験の問題は、試験実施年度版の公式ガイドブックに準拠して出題されます。
詳細は、下記の「プリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックの内容および出題範囲」を参照ください。
スケジュール 毎年年2回前期(9月)と後期(2月)に実施されます。申し込みは試験実施日の約2カ月半前から始まります。次回試験日は2020年9月6日で、申し込みは6月24日から8月4日までです。
合格基準 各分野50%以上、および総合70%以上
※総合の比率は、各分野の合計点を満点とし、換算したものです。各分野の正解率を足して分野の数で割った数値ではありません。
合格発表 合否は検定試験後から約6週間後に、事前に登録しておいたメールアドレス宛に通知が届き、サイトのマイページで確認できるようになっています。
プリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックの内容および出題範囲

【目次】
3Dプリンター活用技術検定試験実施概要

第1章 3Dプリンターの基礎知識
1.3Dプリンターの原理
2.3Dプリンターの造形材料
3.3Dプリンターの造形用データ
4.3Dプリンターの用途

第2章 3Dプリンターの造形方法
1.材料押出(熱溶解積層)
2.液槽光重合(光造形)
3.材料噴射
4.結合剤噴射
5.粉末床溶融結合
6.シート積層
7.指向性エネルギー堆積

第3章 3Dプリンターの活用
1.3Dプリンター活用の前準備
2.3Dプリンターの活用事例

サンプル問題
索引

3D プリンター活用技術検定試験合格率
応募者 受験者 合格者 合格率
平成28年度後期試験
(平成29年2月12日実施)
306名 284名 244名 85.9%
平成29年度前期試験
(平成29年9月10日実施)
137名 120名 107名 89.2%
平成29年度後期試験
(平成30年2月18日実施)
142名 132名 124名 93.9%
平成30年度前期試験
(平成30年9月9日実施)
140名 123名 105名 85.4%
3D プリンター活用技術検定試験申し込み方法

以下の手順にしたがって、申し込みを完了します。
※受験票は各自で印刷後、試験実施日より3か月以内に撮影した写真縦4cm×横3cmを貼付の上、試験会場へ持参する必要がありますので、ご注意ください。
※受験票は、前期試験が8月末、後期試験が1月末に各自が事前に登録しておいた「マイページ」に表示され、その旨を登録済みのメールアドレスに通知されるとのことです。
3Dプリンター活用技術検定試験申し込み

3D プリンター活用技術検定試験対策

3Dプリンター活用技術検定試験対策としては、試験問題が試験実施年度版の公式ガイドブックに準拠して出題されますので、こちらを購入して学習することをお薦めします。上記の「3D プリンター活用技術検定試験合格率」を見ると、合格率はかなり高くなっていますが、3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックの内容をしっかりと理解していることが前提になろうかと思われます。

巻末に、試験問題のサンプルが用意されていますので、こちらを先に閲覧した上で、出題形式の把握、自身の現在のレベルと試験問題の難易度とのギャップの把握、必要となる学習時間およびスケジュールの検討、ガイドブックのどういう点を重点的に学習すれば良いか等学習方法の検討、試験時の時間配分等を考えてみるのも一つの方法かと思います。
個人的には、第2章の「3Dプリンターの造形方法」がボリュームもあり、細かく記載されているので、覚えるのが大変そうに思います。理解が不足している項目については、ネット等で調べて補足するのが良いかと思われます。
巻末の索引には、「ABS」、「AMF」等々の英文字の用語が多数並んでいますが、これらの用語のひとつひとつ意味が分かるようにしておくと、試験対策にも役立つかと思います。

受験者の3Dプリンターに関する経験、知識によって合格レベルに達するための学習方法や学習時間は異なってくると思います。
3DプリンターおよびITに関する経験、知識のある程度ある方については、一度「3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブック」にざっと目を通して、知らなかった部分を洗い出し、重点的に学習しても良いかも知れません。
3DプリンターおよびITに関する経験、知識のあまりない方は、時間をかけてじっくりと学習に取り組み、「3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブック」だけでは理解のできない部分については、インターネットで調べて理解を深める等が必要になってくると思われます。

テキストは、183ページでそれほどボリュームがあるわけではないので、その人の状態にもよりますが、1か月~3か月くらい前から取り組んでも遅くないかも知れません。各自で早めに計画を立てて取り組まれ、進行状況および理解度に応じて学習方法の軌道修正を行い、試験日に合わせて学習時間等を調整されると良いと思います。

3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックの使い方

最後に3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックの使い方について述べたいと思います。3Dプリンター活用技術検定試験を受験される方には必須のガイドブックかと思います。ですが、受験地が遠くて交通費・宿泊費がかかる、受験料が高い、合格すること自体には意義をあまり感じない等の理由で受験されない方もあろうかと思います。そのような方であっても、3Dプリンターについて基礎から学習したいという方であれば、3Dプリンター活用技術検定試験 公式ガイドブックは、シンプルにまとまっていると思われますので、学習のきっかけづくりやモチベーションの向上を目的として活用できるのではと思いました。

もちろんネットでいろいろと検索して学習することも可能ですが、なかなか体系立てて学習するのは困難なので、一冊本があれば効率よく学習できるのではないかと思います。本だけでは理解しづらい部分があれば、都度ネット検索してテキストや動画等を参照し、本とネットをうまく併用して学習すると理解が深まるのではと感じました。

皆様の受験対策や3Dプリンターの学習の一助となれば幸いです。