3Dプリンターブログ

【3Dプリンターニュース】マッコウクジラの玉骨標本を3Dプリンターで造形し、話題に!3Dプリンター一家に一台の時代は来るのだろうか?

3Dプリンターニュースでは、Googleが運営しているGoogleアラートを活用して、3Dプリンターに関連するニュースを収集し、ニュースについての感想・意見・コメント等を記載しています。
Googleアラートの使い方等につきましては、「Googleアラートとは、使い方」をご参照ください。


【ORICON NEWSより引用(吉本大輝さん提供)】

Googleアラートに設定しておいたメールアドレスへ、3Dプリンターで作成したマッコウクジラに関する興味深いタイトルのメールが送られてきました。
タイトル : 一家に一台も? “3Dプリンター”造形師が明かす現在地「ポチらず出力する時代へ」
「ポチらず出力する時代へ」の意味が最初ピンと来ませんでしたが、「上記の写真のような作品をネットで購入するのではなく、3Dプリンターで出力できますよ」ということかと思います。

【KAI-YOUより引用(吉本大輝さん提供)】

以下ORICON NEWSより引用文です。

Twitterでマッコウクジラの玉骨標本が1.8万RT、9.9万いいねが集まり話題に。透明なシルエットの中に骨格が浮かぶ作品に多くの反響が集まっている。

写真を見ると本当によくできているので、反響が集まるのも無理はないですね。実際にどのように作成したのでしょうか。
以下ORICON NEWSより引用文です。

今回の玉骨標本の制作の大きい流れは「モチーフ決め→資料集め→3Dモデリング(3Dデータ作成)→3Dプリンンターで出力→研磨」とこのような感じです。メインはZBrushという3Dモデリングソフトでデータを作成、調整し、ソフト上で色を塗り、素材を指定してあげれば、あとは3Dプリンターで出力という流れです。また素材は、ミマキエンジニアリングさんのフルカラー3Dプリンターの場合はアクリル樹脂でして外観の透明なところも、骨格の不透明なところも色が違うだけで全て同じ素材です。

上述の流れの中で、特に造形した3Dプリンターに興味がありましたので、ミマキエンジニアリングさんのフルカラー3Dプリンターをネットで調べてみました。
3DUJ-553という3Dプリンターのようです。

以下MIMAKIのサイトより引用文です。

MIMAKIがこれまで培ってきたプリンタテクノロジーを結集し、UV硬化インクジェット方式で世界初※1の1,000万色以上のフルカラー造形を実現!

やはり、これだけのものを造形するとなると、インクジェットプリンターが必要となるようです。気になるお値段を調べてみましたが、業務用という事もあり、
19,580,000円(税込)となっていました!

さらに興味深かったのは、吉本さんが3Dプリンターの各家庭への普及の可能性について言及している点でした。

以下ORICON NEWSより引用文です。

は少し未来の話になりますが、フルカラー3Dプリンターが今後もっと普及していくと物流をも変えてしまうと考えています。近い将来一家に一台3Dプリンターが置かれる時代が来ると、商品を注文するのではなく3Dデータを売買し各家庭で3Dプリンターで出力する時代がきます。商品を注文して発送されるという今まで当たり前だった物流が大きく変わるのです。

業務用の3Dプリンターは以前よりありますが、最近は家庭内でも使用できる数万円程度の3Dプリンターも実際に数多く販売されるようになってきていますので、家庭への3Dプリンターの普及も近い将来大いに期待できそうです。

――これから、3Dプリンターが普及していくために必要なことは何でしょうか?

【吉本さん】まず、家庭に浸透させるにはコンテンツが重要だと考えています。欲しいと思ったもののデータが簡単に手に入り、しかもデータ作成者の権利もきちんと守られ適正なフィーが還元されるような「3Dデータの流通の仕組み」の整備が必要になると思います。

3Dデータは、一般的には拡張子がSTLというファイルで入手し、パソコンから3Dプリンターへ出力することで造形が可能です。ですが、データ作成者の権利を侵害して無断で販売されたりしているケースも多々ありますので、販売する場合でも契約等のルール作りも必要になろうかと思います。

――3Dプリンターはデータがあってこそなのですね。

【吉本さん】そうですね。なので、私が一番大きい障壁と考えており、特に力を入れているのが『教育』です。3Dプリンターはなんでも作れる「魔法の機械」のイメージがありますが、出力するには当然ながらデータを作る必要があります。そのためには3Dモデラーを底上げしなければいけません。ですが、私自身も独学で周りに聞く人もおらず苦労した経験があります。海外ではSTEM教育の一環で3Dプリンターを教材にしたカリキュラムが実際に組まれています。日本でも早い時期に3Dモデリングに触れる機会ができると、将来なりたい職業に3Dモデラーを挙げる子どもが増えるのではないかと期待しております。

上記の意見は私も賛成です。3Dプリンター出力用のデータの作成できる3Dモデラーの育成が、これから3Dプリンターが家庭にも普及していくための早急の課題かと思われます。3Dプリンターで作成した造形物の高いデザイン性や物流の簡素化の一助となることを考慮すると、今後のSTEM教育の日本での普及に期待したいところです。
STEM教育とは、

S:Science

T:Technology

E:Engineering

M:Mathematics

すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する言葉です。

これからの時代に必要とされる自発性、創造性、判断力、問題解決力を養うための新たな取り組みで、アメリカではいち早く教育に導入されています。
日本では、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修になるなどの取り組みがようやく開始されました。アメリカに比べるとかなりスタートが遅れていますが、近い将来に、3Dモデラーの育成もSTEM教育の一環として導入されれば良いと思います。

最後になりますが、吉本さんの作品がこちらのサイトで販売されていました。ですが、2020年5月23日現在では、在庫切れとなっていました。
やはり、精度が高いので、ファンも多いようです。

玉骨標本/10cmマッコウクジラ 研磨が施された完全品 (研磨あり)

玉骨標本/10cmマッコウクジラ 半完成品 (研磨なし)

今後も3Dプリンターを活用したビジネスやそれに伴う流通のしくみ、3Dプリンターの家庭への普及など、今後の動向に注目したいところです(*’▽’)

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